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「仕事に不満はないけど、このままでいいのかな」
「何か変えたいけど、自分が何をしたらいいのかわからない」
「自分に自信が持てず他人と比べてしまう」
このように、今の自分に違和感や迷いを感じる人は多いです。
そんな時に自己理解を深めると、心を軽くし前向きな一歩を踏み出すヒントになります。
この記事では、自己理解を深める理由・メリット・具体的な方法を解説します。
自己理解とは?
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自己理解を知るために、定義とその種類について紹介します。
自己理解の定義
内閣府「ユースアドバイザー養成プログラム」という10代〜20代の若者をサポートができる大人を育てるための講座があります。
その「ユースアドバイザー養成プログラム」では、自己理解の定義を次のように紹介しています。
自己理解とは,いくつかの手段により自分の気質、性格、ある種のタイプ、価値観、考え方、態度・行動などを深く知り、それを自分自身が納得して受け止めている状態
分かりやすく言えば、「自分ってこういう人なんだ」と知るだけでなく、それを自分で納得し受け入れることが「自己理解」です。
自己理解の2つの種類
自己理解には2つタイプがあります。
・公共自己理解
・私的自己理解
公共自己理解
自分が、周りの人からどんなふうに見られているかを知ろうとすることです。
たとえば、「このふるまいはどう思われるかな?」と考えながら自分の印象や行動を客観的に見つめる視点です。
私的自己理解
自分自身の感情や行動を理解することです。
「なぜ自分はこう感じるのか?」「この行動にはどんな思いがあるのか?」といった、内面的な理解を深めます。
自己理解を深める理由
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自己理解を深めることが求められる理由を見ていきます。
自己理解を深めるとは
「自己理解を深める」とは、自分自身のことをより深く理解することです。
過去の経験を振り返りながら、自分の価値観や強み、弱み、感情、行動などを掘り下げて理解していきます。
自己理解を深める理由
自己理解を深める理由は、自分らしく生きていくための土台です。
理由もなく、なんとなくモヤモヤしたり不安を感じることがあります。
その感情の正体に気づくには、自己理解を深めることが必要です。
自分がどのような時に感情が動くのか、自分の心の動きや価値観などを理解をしておくと、「自分らしさ」が見えるようになります。
自己理解を深めるメリット
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自己理解を深める4つのメリットを解説します。
1.自分を否定せず、そのまま認められるようになる
2.感情に振り回されずに行動できるようになる
3.自分らしい選択ができるようになる
4.人付き合いがスムーズになり関係性も深まる
自分を否定せず、そのまま認められるようになる
自己理解を深める際に、「なんで自分はこう感じるんだろう?」と自分の内面を一歩引いて冷静に観察することが増えていきます。
その結果、「これが自分なんだ!」と、自分の強み・弱み・苦手なことなどを、素直に受け入れられるでしょう。
感情に振り回されずに行動できるようになる
自己理解が深まると、感情的になりやすい場面でも衝動的に行動することがなくなります。
自分のストレスや不安、悩みなど心が揺れやすいポイントを理解することで、どう対処すればいいのかを冷静に考えて行動することができます。
自分らしい選択ができるようになる
自己理解を深めると、自分が何を大事にして生きていきたいのかが明確になります。
そのため、大事な場面での決断がぶれにくく周囲の意見に流されずに自分らしい選択ができるようになります。
人付き合いがスムーズになり関係性も深まる
自分の心が動くポイントを理解していると、人とのコミュニケーションでも冷静に対応することができます。
また、自己理解を深める際に他人からの視点、「他人から自分がどう見られているか」を意識するようになります。
「この行動をしたら相手はどう思うんだろう」と考えながら行動するようになるため、コミュニケーションがスムーズになります。
自己理解を深める方法
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自己理解を深めるには、「自分をよく知るための行動」を日常に取り入れることが大切です。
自己理解を深める方法を3つご紹介します。
1.内省・自己分析
2.他人からのフィードバック
3.コーチングを受ける
内省・自己分析
内省とは、自分の考え・感情・行動を、振り返って見つめ直すことです。
以下のようなフレームワークを使うことで、自分自身への理解がより深まります。
1.モチベーショングラフ
2.ジョハリの窓
3.質問リスト
4.SWOT分析
5.自分史
モチベーショングラフ
人生の出来事と気分の浮き沈みをグラフ化し、自分の傾向を見える化する方法です。
嬉しかったことやつらかったことを年表に沿って書き出し、そのときの気持ちの高低を線で結びます。
自分がどんな出来事でモチベーションが上がったり下がったりしたのかを見える化でき、自分の傾向や価値観がわかりやすくなります。
ジョハリの窓
自分が知っている自分と、他人が知っている自分の違いを整理するフレームワークです。
・「開放の窓」:自分も他人も知っている自分の部分
・「盲点の窓」:他人は知っているけど自分は気づいていない部分
・「秘密の窓」:自分は知っているけど他人は知らない部分
・「未知の窓」:自分も他人も知らない部分
この仕組みを理解することで、気づかなかった自分の一面を見つけたり、他人とのコミュニケーション改善に役立てられます。
質問リスト
自分への問いかけを通じて、価値観や思考のクセを引き出す自己理解ツールです。
・自分が一番大切にしている価値観は何?
・困ったときにどう対処する?
・これまでで一番嬉しかった出来事は? など
こういった問いに答えていくことで、自分の考え方や感情のパターンを整理できます。
自分の内面を言葉にすることで、新たな気づきが得られます。
SWOT分析
自分の強み・弱み・チャンス・リスクを整理して、現状や可能性を客観的に分析する手法です。
・Strength(強み):自分の得意なことや他人より優れていること
・Weakness(弱み):苦手なことや改善が必要な部分
・Opportunity(機会):自分の成長や成功に役立つ外部のチャンス
・Threat(脅威):自分にとってのリスクや障害になること
これを紙に書き出して整理すると、今の自分の状況を客観的に理解しやすくなり、目標設定や計画づくりにも役立ちます。
自分史
これまでの人生を振り返って年表にし、ターニングポイントや価値観の変化を見つける方法です。
・どんな経験が自分に影響を与えたか
・どんな価値観が変わってきたか
・どんな出来事で成長したか など
こう言ったことを出すことで、自分の生き方や考え方の軸が見えてきます。
過去を整理すると、自分の強みや大切にしたいことが明確になり未来の方向性も考えやすくなります。
他人からのフィードバック
自分が理解している自分と他人から見た自分は、違うかもしれません。
そのギャップを知るために、友達や家族に自分のことを聞いてみることは有効的な方法です。
他人から見た自分を知ることで、今まで知らなかった自分を発見できるかもしれません。
コーチングを受ける
コーチングとは、相談する人が自分で「やりたいこと」や「解決したいこと」を見つけられるように、コーチが質問をしたり話を聞いたりして手助けする方法です。
この専門家のサポートを受けることで、自分の考えや感情を整理しやすくなります。
一人で考えるよりも視野が広がり、新しい気づきや具体的な行動につながりやすくなります。
自己理解が浅いデメリット
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自己理解が浅いとどうなるのか、3つのデメリットを解説します。
自己成長のチャンスを逃す
自己成長が浅いと、他人から自分がどう見えているかが気付けず他人からのアドバイスや指摘があった際に素直に受け止められない場合があります。
アドバイスや指摘があった際、「自分を否定された」と感じてしまい心が拒否してしまうことがあります。
その結果、せっかくの自己成長のチャンスを逃してしまうかもしれません。
自分らしい選択が出来なくるなる
自己理解が浅いと、自分自身の価値観や考え方、行動パターンなど把握しづらいです。
その結果、自分らしさを見つけるまでに時間がかかってしまいます。
また、大切な場面での決断がぶれやすく周囲の意見に流されやすくなってしまいます。
人間関係でつまづきやすくなる
自己理解が浅いと、他人の立場で物事が考えにくく、人間関係でつまづきやすくなることがあります。
また、自分の心の乱れやすいポイントや感情のくせに気づきにくいです。
その結果、他人に不用意な一言で傷づけてしまったり、何かを勧めようとしても他人の協力を得られにくくなったりと、人間関係に悩む場面が増えるかもしれません。
自己理解と似ている言葉
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自己理解と似ている言葉、「自己評価」「自己意識」「自己肯定」の3つを紹介します。
3つの言葉の意味は少し異なりますが、自己理解と深く関わっています。
これらの言葉を知っておくと、自己理解のことをもっと立体的にとらえられるようになったり、「自分を知る」ためのヒントが増えたりします。
自己評価
自己評価とは、自分の能力、成果、行動、態度などを自分で判断し評価することです。
「自分は上手くできた」「まだまだ勉強しなきゃ」といったように、日常的に自分の行動や結果を振り返り無意識に評価をしています。
自己評価は、よく「自己評価が高い」「自己評価が低い」といった表現で使われることが多いかもしれません。
自己評価が低いとは、自分の能力や成果を実際より低く見積もり自信が持てない状態です。
一方、自己評価が高いとは、自分の能力や成果を「自分はできる」「自分には価値がある」と肯定的に評価している状態です。
自己評価が高いからといって、悪いことではないです。
むしろ、自己理解の土台になります。
実力とギャップがあると、過信・勘違いと見られることがあるので、現実とのバランスが大切です。
自己意識
自己意識とは、自分の感情・態度・行動などを、自分自身で意識している状態であり、大きく2つに分けられます。
・公的自己意識 :他者からどう見られているかを意識
・私的自己意識 :他者から観察できない自分の内面に向ける意識
このバランスが偏りすぎると、人目を気にしたり、逆に自分のことを見失ってしまうことにも繋がります。
自己肯定
自己肯定とは、「ありのままの自分を肯定すること」です。
自分の良いところと悪いところも全部を認め、そのままの自分を受け入れます。
自己肯定が高いと、上手くいかないことがあっても「これも自分」と受け止めることができます。
他人と比べて落ち込むことが少なくなり、自分のペースで物事に取り組めるようになります。
自己肯定が低いと、自分に自信が持てずちょっとした失敗や他人からの言葉で落ち込んでしまうことがあります。
また、他人と比較することがあり「なんで自分はできないんだろう」と自己嫌悪になって精神的に不安定になります。
まとめ
この記事では、自己理解についてメリット、自己理解を深める理由・メリット・具体的な方法を解説しました。
今の自分に違和感や迷いを感じる人は、自己理解を深める良いタイミングかもしれません。
自己理解を深めることで、自分の気持ちや考え方が見えて心がラクになり前向きな一歩を踏み出せることを願っています。

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