最近、「VUCA(ブーカ)」という言葉を耳にしたことはありませんか?
ニュースやビジネス、学校などでも使われることが増えていますが、「なんとなく知ってるけど、詳しい意味はわからない・・」という方も多いかもしれません。
「VUCA」は、変化がとても早く、先が読みにくい現代を表した言葉です。
今回は、このVUCAの意味や注目されている理由、VUCAの実践について、やさしく説明します。
VUCAとは?

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VUCAとは、4つの英単語の頭文字を取った造語であり、「ブーカ」と読みます。
「これからの未来は、変化が多く先を見通すことが難しくなる」という意味を、簡単にまとめた言葉です。
VUCAという言葉は、
・Volatility(変動性)
・Uncertainty(不確実性)
・Complexity(複雑性)
・Ambiguity(曖昧性)
これら4つの英単語から成り立ちます。
この言葉はもともと、軍事用語として登場しましたが今では社会や仕事など、身近な話題にも使われています。
私たちが生きている現代社会は、ネットやSNSをいつでもどこでも使うことができ、日々新しい情報がとてつもなく早いスピードでアップデートされています。
とても便利な世の中である反面、この目まぐるしい変化に、誰もが未来の予測ができず少なからずの不安を抱えているのではないでしょうか。
こうした「変化が速く、不確実で、複雑で、答えがはっきりしない時代」を表す言葉が、VUCAです。
それでは、「VUCA」の1つ1つの単語が示す意味について、以下で説明していきます。
変動性(V):Volatility(ボラティリティ)
Volatility(変動性)は、将来にどんな変化が起きるか、予測が難しいほど変化の振れ幅やスピードが大きい状態をさす言葉です。
近年はスマホの普及やAIの進化など、技術やサービスの進歩がとても速いですよね。
また、商品やトレンドの流行もあっという間に移り変わります。
私たちの生活は便利になり続ける一方で、「安定しない未来」に不安を感じるのも、この変動性による特徴です。
不確実性(U):Uncertainty(アンサーテインティ)
Uncertainty(不確実性)は、少し前には想像もしなかった出来事が次々に起こり、「この先何が起こるかわからない」という状況を表します。
たとえば新型コロナウイルスの流行による社会の変化は、典型的な不確実性の例でした。
これまでの常識や前提が一気に覆され、世の中に大きな混乱をもたらしました。
複雑性(C):Complexity(コンプレキシティ)
いまの世の中では、色んな人や価値観が混ざり合う多様性の社会であり、全ての人が同じ考え方ではありません。
Complexity(複雑性)は、「どれが一番正しい?」と問われると、単純に答えることが難しい場面が多いことを表します。
例えば、ある問題についても立場や状況によって見方が変わり、答えがひとつに決まらないような状況が複雑性と呼ばれる特徴です。
曖昧性(A)Ambiguity(アンビギュイティ)
Ambiguity(曖昧性)は、物事の解釈や意味がはっきりせず、一つに定まらない状態をさす言葉です。
「これが正解だ」と言い切れないことが多く、同じ出来事でも人によって違う解釈が生まれるのも曖昧性の例です。
インターネットやSNSを見ても、情報は豊富に得られる一方で「何を信じればいいのか」と迷う瞬間は誰にでもあると思います。
VUCA時代の特徴

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VUCA時代は、昨日の常識が今日は通じないといったことが起こります。
どのような特徴があるのか、みていきましょう。
急激な変化が当たり前になる
VUCA時代は社会や技術、価値観が予想以上の速さで変わっていきます。
スマートフォンやAI、ネットサービスの進化、新しい仕事や働き方の登場などにより、昨日の常識が今日には古くなってしまうこともあります。
その一方で、VUCA時代は新規事業や新たな価値を生み出すチャンスとも捉えられます。
これまでの「常識」をひっくり返してみると、視点が変わったことで新たなニーズが出てきます。
そこで、新しいサービスや商品が生まれ、新しい市場に参入できるチャンスが生まれるのではないでしょうか。
今まで「常識」だと思ってきたものが「非常識」に、今まで「非常識」だと思っていたものが「新しい常識」になっていきます。
VUCA時代を生きていくために、この変化を受け入れながら、柔軟に対応していくことが大切です。
何が起こるか分からない
大きな災害や新しい感染症の流行、突然の政策変更など、「前もって予測するのが難しい出来事が増えている」と感じることはありませんか?
VUCA時代では、普通とは、一体何だろうと、不安を感じる場面が多いのが特徴です。
そんなVUCA時代に必要なことは、想定外の出来事への対応力です。
・「ピンチをチャンス」に変えることができる
・変化の最前線に立ち、対応・行動する力を持てる
このような力をもち合わせた企業には、ビジネスチャンスが訪れます。
その例として、コロナ禍での人との交流や行動の制限により、Uber Eatsの需要が広がったことや、ZoomをはじめとするWeb会議サービスが普及したことが挙げられます。
答えがひとつではない
VUCA時代の現代は、インターネットやAIが発展したことで、私たちは簡単に多くの情報を得られるようになりました。
一方で、新しい価値観やテクノロジーの影響で、「これが正解」とは言い切れないような曖昧な場面が増えていきます。
社会のルールや価値観も変化し、昔は「こうするのが普通」と思われていたことも、今は「それがベストとは限らない」と考えられるようになりました。
この曖昧なVUCA時代に生きるコツは、「これが正しい」と決めつけるのではなく、視野を広げ、あらゆる可能性を考えていくことではないでしょうか。
VUCAが注目されている理由

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今の時代は、未来のことがとても予想しにくくなっています。
昔は、計画を立ててその通りに進めれば、うまくいくことが多かったのかもしれません。
しかし今では、インターネットやAIなどの新しい技術が進化し、私たちの生活や働き方も変わらざるを得ない状況が増えています。
また、気候の変化による自然災害など、予測が難しい問題が世界各地で起きています。
このような世の中だからこそ、「変化が激しくて予想しにくい今の時代を上手に乗り切るための考え方」として、VUCAという言葉が、多くの人に注目されているのです。
変化を目の前にし、不安や戸惑いを感じるのは誰しも人生の中で経験することであり、その感情を抱くことはごく当たり前のことです。
VUCAという言葉は、そんな不安と向き合い、前に進むためのヒントになる考え方の一つなのです。
VUCA時代に強くなる5つの力

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VUCA時代と共に生きていく私たちには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。
VUCA時代に強くなるための【大切な5つの力】を解説していきます。
主体性
VUCA時代では、これまでのルールや慣習が通用しにくく、不確実性や変化への柔軟な対応力が不可欠です。
その中で、誰かの指示を待っているのではなく、自分から動く「主体性」がとても大切です。
現状や課題を「自分のこと」として捉え、自ら行動や提案を起こす心構えを持ってみましょう。
柔軟性
VUCA時代では、ビジネスを含め社会全体が
・正解が一つでない
・計画通りにならない
このようなことが当たり前に起こります。
これまでのルールを守り続けるだけでは、常識の壁を超えることができず、周囲にとり残されてしまう可能性があります。
VUCA時代を生き抜くには、予測不能・変化の激しい状況に応じて軌道修正し、周囲の変化に対応することができる「柔軟性」がとても大切です。
情報収集力
VUCA時代は、変化や混乱が起きることが当たり前であり、過去の成功体験や常識が通用しないケースが増えます。
そのため、膨大かつ多様な情報の中から、自身にとって必要で正確なものを見極め、活用することができる「情報収集力」が重要となります。
そのためには、日頃からニュースや雑誌、SNSなど、複数の情報源を活用し世の中の動きにアンテナを張ることが大切です。
常に新しい情報をキャッチしようとする姿勢をもつことによって、環境の変化に素早く対応できるのではないでしょうか。
決断力
VUCA時代は、過去に経験してきた方法では通用しにくく、前例のない課題やリスクに直面します。
そのため、先の見通しが難しく正解が見えない中でも【自らの最善】を選び、スピーディーに行動へ移せる「決断力」が求められます。
決断力を身につけることで、不透明な時代の変化を乗り越え、自分の手で未来を切り拓いていけるのではないでしょうか。
問題解決力
目まぐるしい変化が起こるVUCA時代では、これまでの経験や常識では対応しきれないような、新たな問題が次々と起こります。
・過去の成功パターンでは通用しない予測不能な問題
・不確実で変化が激しい
・正解のない問い
このような状況の中で、自ら課題を見つけ出し、解決策を提案・実行する「問題解決力」を身につけることが大切です。
この問題解決力は、個人としても企業としても、VUCA時代を生きていくうえで、【成長と生き残り】に直結する重要な能力であるといえるでしょう。
今日から実践!VUCAの小さな一歩

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ここまで、VUCA時代の特徴や背景についてお話してきましたが、「なんだか難しくて、私にはよくわからないな」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなあなたのために、今日からでも出来る【VUCAへの意識づけ】をいくつか例にあげてご紹介します。
・毎日ニュースを10分だけチェックし、世の中の変化を知る
・興味のあることを、新しく一つ試してみる
・いつも通らない道を通ってみる
・普段買わない商品を試してみる
これらは何気ない小さな行動だと思われるでしょうが、積み重ねることで大きな適応力となります。
日々のルーティンやマイルールを持つことも、とても素敵なことです。
しかし、せっかくVUCA時代を生きている私たちなのですから、自ら【体験の風】を起こし、それを楽しんでみてはいかがでしょうか?
普段と少し違う経験や視点によって、新しい発見があったり、変化を楽しむ「ワクワクした気持ち」を感じられることと思います。
この積み重ねによって【VUCA時代=変化が起こる=不安】ではなく、【VUCA時代=変化が起こる=アップデートを楽しむ】へと、思考のシフトチェンジができるようになると良いですね。
まとめ

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VUCAは「変化が当たり前の時代」を表す言葉です。
先の読めない時代だからこそ、変化を怖がるのではなく「どう楽しめるか」を考えることが大切になります。
これまで当たり前だと思っていたことにとらわれず、新しい考え方、やり方を取り入れる柔軟さが求められます。
小さな工夫やチャレンジでも、きっとあなたの毎日を前向きにしてくれるはずです。
この記事が、VUCAの時代を少しでも楽しく乗り切るヒントになれば幸いです。

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