「失業保険をもらい終える前に就職が決まったら、損するんじゃないの?」そう思っていませんか?
実は、早く就職した人にはご褒美があります。
それが「再就職手当」です。
この記事では、再就職手当がもらえる条件から金額の計算方法、申請の手順まで、初めての人でも迷わないように順番に説明していきます。
最後まで読めば、明日あなたがやるべきことがはっきりわかるはずです。
再就職手当の基本

参照:unsplash
再就職手当は、失業保険をもらっている途中で就職が決まった人がもらえる一時金です。
「早く働き始めた人へのボーナス」と考えるとわかりやすいです。
失業保険は、仕事を探している間の生活を支えるお金です。
でも、最後までもらい切ろうとして就職を先延ばしにする人が出てこないように、この制度が作られました。
仕組みはシンプルです。
失業保険の残りの日数が多ければ多いほど、まとまったお金が一度に振り込まれます。
たとえば、残り日数が100日あって、1日あたり5,000円もらえる人なら、最大で35万円が手に入る計算になります。
具体的には、残りの日数が全体の3分の1以上あれば、1日あたりの金額の60%が支給されます。
3分の2以上残っていれば、70%に増えます。
つまり、早く決まるほど得をする設計になっているのです。
「就職が決まったのに、お金がもらえるなんて知らなかった」という人は意外と多いです。
でも大丈夫、これから順番に見ていけば、あなたも受け取れるかどうかがすぐにわかります。
再就職手当を受給するための7つの条件

参照:unsplash
「自分はもらえるのかな?」これが一番気になるところですよね。
条件は全部で7つあります。ひとつずつチェックしていけば、難しくありません。
以下のすべてに当てはまればOKです。
受給条件チェックリスト
以下の7つの条件すべてに◯がつけばOKです。
①失業保険の受給資格がある
ハローワークで手続きを済ませて、受給資格が決まっていれば問題ありません。
②待期期間(7日間)が終わっている
失業保険の手続きをしてから最初の7日間は「待期期間」と呼ばれ、この間は給付が出ません。
この7日間が終わっていれば大丈夫です。
③失業保険の支給残日数が3分の1以上残っている
これが再就職手当をもらうための最低ラインになります。
④1年を超えて働く見込みがある
雇用契約書に「1年以上」と書いてあればクリアです。
契約社員や派遣でも、更新を含めて1年以上働く予定なら対象になります。
⑤就職日の前日までに失業の認定を受けている
認定日にハローワークに行って「まだ仕事が決まっていません」と報告していれば問題ありません。
⑥前の会社に戻って働くわけではない
退職した会社に再雇用される場合は対象外になります。
⑦過去3年以内に再就職手当をもらっていない
何度も転職を繰り返してそのたびに受給することはできない仕組みになっています。
この7つ、すべてに◯がつきましたか?
もしひとつでも「どうだろう?」と迷ったら、次の「よくあるグレーゾーン」を読んでみてください。
よくあるグレーゾーンQ&A
Q. 給付制限期間中に就職が決まったんだけど、どうなの?
A. 自己都合で退職した場合、失業保険には2ヶ月の給付制限期間がありますよね。
この期間中に就職が決まった場合、最初の1ヶ月間はハローワークや許可を受けた職業紹介事業者の紹介で就職したことが条件になります。
自分で応募した場合や、知人の紹介で決まった場合は、給付制限が始まってから1ヶ月が過ぎていればOKです。
Q. アルバイトやパートでももらえるの?
A. はい。
雇用保険に入っていて、1年以上働く見込みがあれば問題ありません。
目安としては週20時間以上の勤務があれば大丈夫です。
Q. 派遣社員の場合はどうなの?
A. 契約期間が1年以上であれば対象になります。
契約更新の可能性がある場合も、更新後の期間を含めて1年以上になる見込みがあれば認められることがあります。
ここまで読んで「自分は大丈夫そうだ」と思えたら、次は具体的にいくらもらえるのかを見ていきましょう。
再就職手当の計算式と具体例で金額をイメージする

参照:unsplash
給付額の計算方法
再就職手当の金額は、次の式で決まります。
再就職手当 = 基本手当日額 × 支給残日数 × 給付率
【語句の意味】
・基本手当日額:失業保険で1日にもらえる金額
・支給残日数:就職日の時点で何日分の失業保険が残っているか
・給付率:残日数に応じて決まる割合
【給付率の決まり方】
| 支給残日数 | 給付率 |
|---|---|
| 所定給付日数の 3分の2以上 残っている | 70% |
| 所定給付日数の 3分の1以上 残っている | 60% |
言葉で聞くとややこしく感じるかもしれませんが、実際に数字を当てはめてみるとすぐにわかります。
給付額の試算例
3つのパターンで具体的に計算してみましょう。
・基本手当日額→失業保険で1日にもらえる金額
・所定給付日数→失業保険を全部で何日分もらえるか
・就職日時点の残日数→就職が決まった時点で、まだ何日分残っているか
・給付率:→残日数が多いほど高くなる割合
【ケース① 20代・自己都合退職・早期就職】
・基本手当日額:4,500円
・所定給付日数:90日
・就職日時点の残日数:70日(全体の3分の2以上)
・給付率:70%
計算式
4,500円 × 70日 × 70% = 220,500円
【ケース② 30代・会社都合退職・中途就職】
・基本手当日額:6,000円
・所定給付日数:180日
・就職日時点の残日数:100日(全体の3分の1以上)
・給付率:60%
計算式
6,000円 × 100日 × 60% = 360,000円
【ケース③ 40代・自己都合退職・ギリギリ条件クリア】
・基本手当日額:7,000円
・所定給付日数:120日
・就職日時点の残日数:45日(全体の3分の1程度)
・給付率:60%
計算式
7,000円 × 45日 × 60% = 189,000円
同じ「再就職手当」でも、人によって金額は大きく変わります。
しかし、どんな金額であれ、もらえるものはしっかりもらっておきたいところです。
あなたの受給額を確認する方法
では、あなた自身がいくらもらえるのかを確認してみましょう。
まず、手元に「雇用保険受給資格者証」を用意してください。
これは、ハローワークで失業保険の手続きをしたときにもらった緑色の紙です。
この用紙を見ると、「基本手当日額」という欄があります。
これがあなたの1日あたりの金額です。
次に「所定給付日数」という欄を見てください。
これが全体で何日分もらえるかを示しています。
そして「支給残日数」を確認します。
これは、認定日ごとに減っていくので、最新の状態を見てください。
この3つの数字がわかれば、先ほどの式に当てはめるだけです。
スマホの電卓を開いて、30秒もあれば計算できます。
「◯万円もらえる」と具体的な数字がわかると、申請する気持ちも高まりますよね。
再就職手当の申請の流れと期限

参照:unsplash
金額がわかったら、次は申請の方法です。
ここを間違えると1円ももらえなくなるので、しっかり確認していきましょう。
申請期限は「就職日の翌日から1ヶ月以内」
まず覚えておいてほしいのが、申請の期限です。
就職日の翌日から数えて1ヶ月以内に、ハローワークに書類を提出しなければなりません。
1日でも過ぎたら、受け付けてもらえなくなります。
たとえば4月1日に就職したなら、5月1日が締め切りです。
「後でいいや」と思っていると、新しい仕事に慣れるのに精一杯で、気づいたら期限切れになっていた、ということもよくあります。
だからこそ、就職が決まったらすぐに動き出すことが大切です。
申請の5ステップ
では、具体的にどう進めればいいのか、5つのステップで説明します。
ステップ① 就職先で申請書に記入と押印をしてもらう
「再就職手当支給申請書」という用紙を用意します。
これはハローワークでもらうか、雇用保険受給資格者証に同封されています。
この用紙に、会社名や住所、雇用期間などを記入してもらい、会社の印鑑を押してもらいます。
入社から1週間以内に、人事担当者にお願いしましょう。
「再就職手当を申請したいので、こちらに記入と押印をお願いできますか?」と伝えれば大丈夫です。
ステップ② 必要な書類を揃える
次に、申請に必要な書類を揃えましょう。
下記が必要書類の一覧です。
【必要書類】
・事業主印が押された申請書
・雇用保険受給資格者証の原本
・雇用契約書のコピー
・あなたの印鑑(認印でOKです。)
ステップ③ ハローワークに提出する
書類は管轄のハローワークに直接持っていくか、郵送で送ります。
郵送の場合は、配達の記録が残る簡易書留を使うと安心です。
ステップ④ ハローワークの審査を待つ
書類に問題がなければ、提出から約1ヶ月後に「支給決定通知書」が届きます。
ステップ⑤ 振込を待つ
支給決定から約1週間で、失業保険と同じ口座にお金が振り込まれます。
この5つのステップは、思ったよりシンプルです。
一番大事なのは、就職先に早めにお願いすることと、期限内に提出することです。
必要書類チェックリスト
提出する前に、もう一度確認してください。
・申請書に事業主の印鑑が押してあるか
・雇用保険受給資格者証の原本はあるか
・雇用契約書のコピーは用意したか
・印鑑を押したか
・就職日の翌日から1ヶ月以内に提出できるか
この5つがすべてクリアできていれば、あとは提出するだけです。
再就職手当申請前のよくある疑問

参照:unsplash
ここまで読んでも、まだ「こういう場合はどうなの?」という疑問が残っているかもしれません。
よくある質問をいくつか取り上げてみます。
Q. 提出が遅れたら減額されるの?
A.期限内であれば満額もらえます。
ただし、1日でも期限を過ぎると1円ももらえなくなるので注意してください。
Q. 就職してもすぐに辞めたらどうなるの
A. 1年未満で退職すると、返還を求められる可能性があります。
ただし、会社の都合で辞めることになった場合や、正当な理由がある場合は例外になることもあります。
Q. 正社員じゃなくてももらえるの?
A. 雇用形態は問いません。
契約社員でも、派遣でも、パートでも、アルバイトでも、雇用保険に入っていて1年以上働く見込みがあればOKです。
Q. 失業認定日を過ぎてから就職したらどうなるの?
A. 認定日の前日までの期間についてしか認定されないため、支給残日数が減ってしまいます。
就職日が決まったら、すぐにハローワークに連絡して認定日を調整してもらいましょう。
Q. 自営業やフリーランスでも対象になるの?
A. 原則として、雇用されることが条件なので対象外です。
ただし、個人事業を始める場合には別の給付制度がある場合もあるので、ハローワークに相談してみてください。
再就職手当について押さえておきたい3つのポイント

参照:unsplash
ここまでの内容を踏まえて、特に大事なポイントを3つにまとめます。
ポイント① 早く動くほど得をする
支給残日数が多いほど、もらえる金額は増えます。
「もう少し失業保険をもらってから就職しよう」と先延ばしにすると、残日数が減って受給額も減ってしまいます。
良い就職先が見つかったら、迷わず動くのが正解です。
ポイント② 会社に遠慮する必要はない
「再就職手当の申請を会社にお願いして、嫌な顔をされないかな?」と心配する人もいます。
でも、これは法律で定められた正当な権利です。
会社側も記入と押印をする義務があります。
入社直後でも、堂々とお願いして大丈夫です。
ポイント③ 不明点はハローワークに即相談する
「これって対象になるのかな?」と迷ったら、自己判断せずにハローワークに電話してください。
管轄のハローワークの失業保険窓口に聞けば、その場で教えてもらえます。
わからないまま放置するのが一番もったいないです。
【最後に】再就職手当を受給するために明日やること、3分で終わるタスク

参照:unsplash
ここまで読んで「なるほど」と思っても、行動しなければ何も変わりません。
最後に、今日または明日、3分でできる具体的な一歩を3つ提示します。
タスク① 雇用保険受給資格者証を探す
引き出しや書類ケースの中を確認してみてください。
見つからない場合は、明日ハローワークに電話して再発行を依頼しましょう。
タスク② 支給残日数を確認して、受給額を計算する
スマホの電卓を開いて、以下を計算してみてください。
基本手当日額 × 支給残日数 × 給付率
「◯万円もらえる」と具体的な数字がわかれば、モチベーションが上がります。
タスク③ 就職先の人事担当者にメールまたは口頭で依頼する
以下のような文章をコピーして送るだけでOKです。
【メール例文】
お疲れ様です、◯◯です。
失業保険の再就職手当を申請したく、再就職手当支給申請書への記入と押印をお願いできますでしょうか。
書類は手元にございますので、ご都合の良いタイミングで構いません。
お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
この3つをやるだけで、再就職手当を受け取るための道が一気に開けます。
「あとでやろう」ではなく、今日この瞬間に、タスク①だけでもやってみてください。
それが、数万円から数十万円を手にする第一歩になります。
新しい仕事が始まって、これからどんどん忙しくなります。
だからこそ、今のうちに動いておくことが大切です。
あなたの再就職を応援しています。一歩ずつ、着実に進んでいきましょう。

コメント