夫に「専業主婦は楽でいいね」と言われて、モヤモヤした経験はありませんか?
自分で稼ぎたいけど、起業なんて自分にできるのか不安。
そんな思いを抱えている主婦の方に、起業の現実と成功ルートをすべてお伝えします。
扶養範囲内で月5万円から始めて年収300万円へ成長させる道筋、失敗しないための職種選び、開業手続きまで解説します。
まずは小さく始めて、あなたらしい働き方を見つけていきましょう。
主婦が起業を選ぶ理由とは?増加している背景

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なぜ今、主婦の起業が増えているのでしょうか。
その背景には、働き方やライフスタイルの変化があります。
家庭と仕事を両立したいニーズの高まり
子どもが幼稚園や小学校に通い始めると、午前中に数時間の空き時間ができます。
この時間を活用して収入を得たいと考える主婦が増えています。
ただし、パート勤務には現実的な壁があります。
子どもが急に熱を出したとき、職場に連絡するのが申し訳ないと感じたり、学校行事でシフト変更を依頼するのが気まずいと感じたりする主婦は少なくありません。
起業すれば、こうした制約から解放されます。
子どもの予定を最優先にしながら、自分のペースで働けるのが主婦起業の大きな魅力です。
デジタル化と自己実現を同時に叶える
デジタル化の進展により、主婦でも起業に挑戦しやすい環境が整っています。
従来のように店舗の確保や高額な初期投資を必要とせず、個人でもビジネスを始められるようになったためです。
現在では、スマートフォンやパソコンがあれば、SNSを使った情報発信や、LINEを活用した顧客対応など、日常的に利用しているツールの延長でビジネスを展開できます。
また、オンライン決済サービスや会計ソフトの普及により、専門的な経理知識がなくても事業を運営しやすくなっています。
こうした環境の変化を背景に、40代・50代から起業を始める主婦も増えています。
このように、デジタルツールを活用できる環境が整ったことで、年齢や職歴に関係なく、主婦でも現実的に起業を選択しやすくなっています。
また、主婦が起業を選ぶ理由は、お金だけではありません。
「専業主婦」という肩書きに引け目を感じています。
ママ友との会話で「仕事してないの?」と聞かれるのがつらいです。
起業は、収入を得ながら「私にも価値がある」と実感できる手段です。
主婦起業の2つの道:扶養内 or 扶養外?自分に合う選び方

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主婦が起業を考える際、最初に悩むのが「扶養内で働くか、扶養から外れるか」という選択です。
まずは扶養内で小さく始めるメリット
扶養内起業とは、年収130万円未満に抑えて、夫の扶養に入ったまま働くスタイルです。
最大のメリットは、失敗してもダメージが少ないことです。
夫の扶養という「セーフティネット」があるので、万が一売上がゼロになっても家計が破綻しません。
夫の理解も得やすく、社会保険料も不要です。
現実的な目標は、月5万〜10万円(年収60万〜120万円)です。
初めての起業で不安が大きい方、子どもがまだ小さい方、夫が起業に慎重な方に向いています。
扶養外でがっつり稼ぐという選択肢
扶養外起業とは、年収130万円を超えて、自分で社会保険に加入するスタイルです。
最大のメリットは、収入上限を気にせず事業拡大できることです。
経済的自立を実現でき、夫に頼らず生活できる安心感があります。
ただし、社会保険料の負担は月3〜4万円です。
年収180万円なら、手取りは約150万円になります。
夫から「家事育児は分担してほしい」と言われる可能性もあります。
現実的な目標は、月15万円以上、年収300万円です。
キャリア志向が強い方、子どもが中学生以上の方、経済的自立を目指したい方に向いています。
段階的に成長させる現実的な道
最もおすすめなのは「扶養内でスタート→軌道に乗ったら扶養外へ」という段階的な成長です。
1年目は扶養内で月5万円(年収60万円)、2年目は月10万円(年収120万円)、3年目は扶養を外れて月15万円(年収180万円)、5年目には年収300万円を目指します。
この方法なら、初期のリスクを抑えられ、家族の理解を得ながら進められます。
主婦におすすめの起業職種8選【カテゴリー別・収益目安付き】

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主婦が起業しやすい職種を4つのカテゴリーに分けて8種類ご紹介します。
【カテゴリー1】自宅を拠点にできる職種(2選)
① ハンドメイド作家
アクセサリーやバッグ、子ども服などを制作し、minneやCreema、Instagramで販売する仕事です。
・初期費用:1〜3万円|月収目安: 扶養内3〜8万円、扶養外10〜30万円
・メリット:趣味の延長で始められる、自分のペースで制作できる
・デメリット:好きなものが売れるとは限らない、時給換算で500円以下になることもある
・成功のコツ:minneで売れ筋商品を30個チェックして、市場ニーズを見極めます。
② ハウスクリーニング
一般家庭のエアコン、水回り、換気扇などを訪問清掃する仕事です。
・初期費用:3〜5万円|月収目安: 扶養内5〜10万円、扶養外15〜40万円
・メリット:需要が安定、単価が高い(1件5,000〜15,000円)
・デメリット:体力勝負(40代以降はきつい)、損害保険への加入が必須
・成功のコツ:最初は友人や親戚に格安で10件受けて、口コミを集めます。
【カテゴリー2】店舗・教室を開く職種(2選)
③ 自宅カフェ・焼き菓子販売
自宅でカフェを営業、または焼き菓子をオンライン販売する仕事です。
・初期費用:10〜30万円|月収目安: 扶養内5〜10万円、扶養外15〜50万円
・必要な許可:飲食店営業許可または菓子製造業許可(保健所)
・メリット:好きなことで起業できる、自宅なので家賃不要
・デメリット:保健所の許可取得が面倒、自宅を知られることへの抵抗感
・成功のコツ:イベント出店から始めて、Instagramで制作風景を発信します。
④ 自宅ネイルサロン
自宅でネイルサービスを提供する仕事です。
・初期費用:5〜15万円|月収目安: 扶養内5〜10万円、扶養外15〜35万円
・メリット:単価が高い(1回3,000〜8,000円)、リピーターがつきやすい
・デメリット:技術習得に3〜6ヶ月かかる、競合が多い
・成功のコツ:Instagram用の写真を30枚貯めてから開業します。
【カテゴリー3】スキルを活かす講師業(2選)
⑤ ヨガ・フィットネスインストラクター
ヨガやストレッチを教える仕事です。
自宅、公民館、オンラインで実施できます。
・初期費用:10〜30万円|月収目安: 扶養内5〜10万円、扶養外15〜40万円
・メリット:自分も健康になれる、オンラインでも可能
・デメリット:資格取得に10〜30万円かかる、最初は生徒が集まらない
・成功のコツ:「産後ママ専門」「40代女性専門」など、ターゲットを絞って差別化します。
⑥ 英会話・学習塾講師
小中学生に英語や勉強を教える仕事です。
自宅またはオンラインで実施できます。
・初期費用:1〜5万円|月収目安: 扶養内5〜10万円、扶養外15〜35万円
・メリット:時給が高い(1,500〜3,000円)、自宅でできる
・デメリット:生徒募集に時間がかかる、土日や夕方の稼働が多い
・成功のコツ:最初は格安で10人に教えて、実績と口コミを作ります。
【カテゴリー4】PC1台で完結する職種(2選)
⑦ Webライター
企業のブログ記事、SEO記事、商品紹介文などを執筆する仕事です。
・初期費用:0〜1万円|月収目安: 扶養内5〜10万円、扶養外15〜50万円
・メリット:初期費用ゼロ、完全在宅
・デメリット:最初は単価が低い(文字単価0.5〜1円)、継続案件を取るまで時間がかかる
・成功のコツ:最初は低単価案件を10件こなし、ポートフォリオを作ります。
⑧ オンラインショップ運営
商品を仕入れて、BASEやShopifyなどで販売する仕事です。
・初期費用:3〜10万円|月収目安: 扶養内5〜10万円、扶養外15〜100万円
・メリット:拡大性が高い、在庫を持たない方法もある
・デメリット:在庫リスク、集客が大変
・成功のコツ:ペット用品やアウトドア用品など、ニッチな商品に絞ります。
主婦起業を成功させる3つのポイント

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8つの職種の中から、自分に合いそうなものは見つかりましたか?
次は、成功するためのポイントを見ていきましょう。
【成功ポイント①】初期投資は最小限に抑える
いきなり大きな投資をせず、手持ちの道具や無料ツールを最大限活用しましょう。
InstagramやCanva、開業freeeは無料で使えます。
最初は自宅のダイニングテーブルの一角で十分です。
【成功ポイント②】SNSを活用して低コストで集客する
Instagram、X、TikTokで無料集客ができます。
ポイントは「売り込み」ではなく「共感」です。
なぜなら、SNSのユーザーは広告的な投稿を敬遠する傾向があるためです。
作業風景、失敗談、お客様の喜びの声など、リアルな発信が響きます。
例えば、「今日は子どもの発熱で作業が進まなかった」といった正直な投稿が、同じ境遇の主婦からの共感を呼び、信頼関係につながります。
このように、SNSでは売り込みよりも共感を重視した発信が、低コストで効果的な集客につながります。
【成功ポイント③】時間管理と家事育児を両立する
子どもが学校に行っている午前9時〜午後2時に集中作業します。
夜は家族と過ごし、土日は完全オフにします。
メリハリをつけることで、家族からの理解が得られやすくなります。
また、時短家電への投資も検討しましょう。
月3万円稼げるなら、食洗機を買う価値は十分あります。
完璧を求めず、「8割でOK」のマインドで進めましょう。
主婦起業で直面する3つの壁と乗り越え方

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主婦が起業する際に多くの方が直面する3つの壁があります。
それぞれの壁の乗り越え方を具体的に解説します。
【壁①】時間管理の壁
よくある悩み:「子どもが帰ってきて中断される」「家事が溜まって夫に文句を言われる」
解決策:
・朝型にシフトする(早朝4〜6時に作業)
・週1回家事代行を頼む
・完璧を手放す(掃除は週2回でOK)
・家族に協力してもらう
家族に協力してもらうことが一番重要です。
「ママも頑張ってるから、手伝ってね」と子どもに伝えるだけでも、理解してくれます。
【壁②】集客の壁
よくある悩み:「Instagram投稿しているのにお客様が来ない」「知り合い以外から受注できない」
解決策:起業初期は、まず身近な友人や知人にサービスを試してもらい、実績を積み重ねましょう。
その際、価格を調整したり、条件付きで提供することで、口コミや感想を集めやすくなります。
得られたお客様の声は、写真や具体的なコメントとともにInstagramへ投稿すると、サービスの信頼性を伝えやすくなります。
また、「地域名+職種」など、検索されやすいハッシュタグを工夫することで、投稿を必要としている人に届けやすくなります。
集客はすぐに成果が出るとは限らないため、最初の数ヶ月は準備期間と捉え、継続することが重要です。
【壁③】モチベーションの壁
よくある悩み:「一人で作業していると孤独で辛い」「売上が上がらず諦めそう」
解決策:一人で起業すると孤独感に襲われやすく、これがモチベーション低下の主な原因です。
以下の方法で孤独を解消しましょう。
・起業家コミュニティに参加する(月1,000〜3,000円)
→同じ境遇の仲間と悩みを共有することで、「自分だけじゃない」という安心感が得られま す。
・SNSで「#主婦起業」のハッシュタグで発信する
→オンライン上で同じ立場の人とつながりやすくなります。
・月1回カフェで作業して環境を変える
→気分転換になり、作業効率も上がります。
・小さな目標を達成したら自分にご褒美を用意する
→「今月5万円達成したら好きなケーキを買う」といった小さなご褒美が、次の目標への原動力になります。
孤独は主婦起業家の最大の敵です。
一人で抱え込まず、積極的に仲間を作ることが、長く続けるための秘訣です。
扶養範囲内で起業する場合の注意点

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扶養内で起業する場合、税金と社会保険の2つの壁を理解する必要があります。
配偶者控除と社会保険の扶養条件
配偶者控除が適用されるのは、年間の合計所得金額が48万円以下の場合です(令和7年分以降は58万円以下)。
ここでいう「所得」は、収入額そのものではなく、以下のように計算されます。
・事業収入の場合:収入 − 経費 − 青色申告特別控除
・給与収入の場合:収入 − 給与所得控除
社会保険の扶養に入れるのは、一般的に年収130万円未満が目安です。
この基準を超えると、勤務先の社会保険への加入、または国民健康保険・国民年金への加入が必要になる場合があります。
その結果、保険料の負担が発生し、目安として月2〜4万円程度の支出が増えることもあります。
扶養を外れることで、年収が増えても手取りが減る場合があります。
制度の詳細や適用条件は個人差があるため、お住まいの自治体や税理士への相談をおすすめします。
青色申告で節税と経費計上
青色申告承認申請書を提出し、複式簿記による記帳やe-Tax申告など一定の条件を満たせば、最大65万円の青色申告特別控除が受けられます。
また、事業に必要な支出であれば、経費として計上できます。
具体例としては、仕入れ代や材料費、通信費、交通費、広告宣伝費、消耗品費などが挙げられます。
自宅を事務所として使用している場合は、家賃や光熱費のうち、事業利用分を使用実態に応じて按分することも可能です。
この経費計上には、レシートや領収書の保管が必須です。
原則7年間保管しましょう。
freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトを使えば、簿記の専門的な知識がなくても記帳を始めやすくなります。
会計ソフトで自動連携を活用しながら、少なくとも月1回は記帳する習慣をつけましょう。
個人事業主として起業する手続き

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主婦が起業する場合、個人事業主として開業するのが一般的です。
必要な手続きをわかりやすく解説します。
開業届と青色申告承認申請書の提出
個人事業主として起業する際は、まず開業届を税務署へ提出します。
提出期限は事業開始から1ヶ月以内ですが、提出が遅れたとしても罰則はありません。
開業届の作成や提出は、「開業freee」などの無料ツールを使用すると、質問に答えるだけで書類を作成でき、e-Taxでの提出も可能です。
同時に、青色申告承認申請書の提出も検討すると良いでしょう。
提出期限は開業から2ヶ月以内です。
これを出さないと白色申告になり、控除額が大幅に減ります(青色:最大65万円、白色:0円)。
必要な資格・許可と事業用口座
職種によって必要な資格や許可が異なります。
飲食店なら食品衛生責任者資格と飲食店営業許可、焼き菓子販売なら菓子製造業許可が必要です。
一方、ハウスクリーニング、Webライター、ハンドメイド作家(食品以外)は資格なしで始められます。
なお、事業用とプライベート用の口座を分けることを強くおすすめします。
楽天銀行や住信SBIネット銀行などのネット銀行なら、会計ソフトと自動連携でき、振込手数料も安いです。
主婦起業を支援する補助金

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資金面で不安がある方は、補助金や支援制度を活用しましょう。主婦起業家が利用できる制度をご紹介します。
女性起業家向けの補助金と自治体支援
主な補助金は、小規模事業者持続化補助金(最大50万円)、IT導入補助金(最大450万円)などがあります。
ただし、申請には事業計画書が必要で、採択率は50〜70%程度です。
補助金は年に複数回公募されることが多いため、公募時期を確認しましょう。
また、都道府県や市区町村が独自の支援制度を用意しています。
創業セミナー無料参加、専門家による無料相談、融資の利子補給制度、創業支援金(10〜30万円程度)などです。
お住まいの自治体のホームページで「創業支援」と検索してみましょう。
日本政策金融公庫の融資制度
日本政策金融公庫は、主婦起業家でも融資を受けられる公的機関です。
新創業融資制度(無担保・無保証で最大3,000万円)、女性、若者/シニア起業家支援資金(低金利1〜2%台)などがあります。
「主婦だから借りられない」ということはありません。
むしろ女性起業家は優遇されています。
まとめ:主婦起業は小さく始めて段階的に成長させよう

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ここまで、主婦起業の現実と成功ルートをすべてお伝えしてきました。
「私にできるかな…」と不安に思っていた方も、少しだけ「やってみようかな」という気持ちになっていただけたら嬉しいです。
主婦起業は、特別な才能やスキルがある人だけのものではありません。
大切なのは、小さく始めて、コツコツ続けることです。
そして、失敗を恐れず、一歩を踏み出す勇気です。
まず、この記事で紹介した8つの職種の中から、「これなら私にもできそう」と思えるものを1つ選んでみてください。
そして、友人や知人に相談してみたり、開業freeeで開業届を作成してみたり、少しずつ準備を進めていきましょう。
1年後、あなたは「あの時、一歩踏み出してよかった」と思っているはずです。
子どもに「ママ、すごいね!」と言われる未来へ、今日から一歩を踏み出してみませんか?

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